2014年08月15日

20世紀の教訓

 日本語に置き換えにくいカタカナ語の一つに「アイデンティティー」があります。「自己同一性」「主体性」「帰属意識」「自分らしさ」などとカッコ書きされます。要するに「あなたは何者?」と問われた時の「答え」なのです。
 しかし、国家や民族への帰属意識をことさら強調する社会は、危険な国家主義や民族主義に傾きがちとなっています。違いを煽ることで隣国や異なる民族と紛争の泥沼に陥ってきたのが、20世紀の教訓なのです。


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