2013年07月15日

人間の脳

 最近の脳科学の研究によると、人間の脳は、「なるべく少ない労力で、的確な結論を出したい」という節約・安定の志向性を持つことが分かってきました。よほどのことがない限り、一度、安定化させた結論は修正しない傾向があるというのだそうです。
 つまり、最初に目にし、耳にした情報は変えにくい。ずっと心に残ってしまいがちなのである。だからこそ、一番初めに何を伝えるかが大切になってくる。後で先入観を覆すのは、何倍もの労力がかかるからです。
 現代社会には、情報があふれています。まさに玉石混交の“情報の海”にあって、いかに正しい情報を素早く発信していけるか。先んじて真実を伝えることができるか――ここに言論戦の要もあります。

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