2014年11月20日

岩波書店

岩波書店は1913年、東京・神田の古書店から出発しました。同社のマークは、画家ミレーの「種をまく人」を模したものです。これは、出版を通して”文化の種をまく”との思いなどを込め、創業者の岩波茂雄氏が定めたものです。
 ”私は、諸先生の研究なり、思想なり、芸術なりを、忠実に世に伝達した一配達夫に過ぎない”(『茂雄遺文抄』日本図書センター)と語った岩波氏。古今東西の名著を、市民に届ける「文化の配達夫」であることを誇りとしました。
 すぐれた思想や哲学も、それを学び、体現する人がいなければ、価値を生みません。次の世代に継承されなければ、歴史の”標本物”と化すのです。

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