2014年02月24日

変革

 「あ、痛っ」。理容店で、ひげそり中の客が小さな声をあげた。金属製のカミソリが滑って肌を傷つけたらしい。わびる理容師に、間髪入れず客が告げた。「こいつは縁起がいい。カネが入った」。金物の「金」と銭金の「金」を掛けた軽妙なしゃれです。
「1人の若者が3人の高齢者を支えなければならない超高齢社会」という言い方があります。カルチャースタディーズ研究所の三浦展氏は、これを「3人の高齢者が1人の若者を支える社会」と考えれば少し明るくなる、と述べていました。
言葉を変えただけで、事態が変わるわけではありません。だが、災いを福に転じる〝知恵の言葉〟を発すること自体、現状を良くしようという決意の表れに違いありません。現実の変革は、常に一念の変革から始まるのです。


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