2014年02月13日

斃(たお)れてのち

「人間は『斃(たお)れてのち、はじまる』と思っています」。これは社会学者の故・鶴見和子氏の言葉です。彼女は脳出血で倒れた時、医師から〝身体の左側の麻痺は治りません〟と告げられました。
彼女は、元に戻らないなら、前へ向かって進むしかない。新しい人生を切り開く、と覚悟を決めました。リハビリに励み、精力的に仕事も続けました。
自身の可能性を生命ある限り、発掘し、創造し続けていきたい――その思いを歌に詠んでいます。「我がうちの/埋蔵資源発掘し/新しき象/創りてゆかむ」(『花道』藤原書店)

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