2013年11月15日

ティッピング・ポイント

 数学者の藤原正彦氏が、小学6年生の算数の授業を依頼された折のこと。氏は生徒に問いかけました。厚さ0・1ミリの新聞紙を半分に折る。その新聞紙を再び半分に折る。何回も続けると、どのくらいの高さになるか?(『この国のけじめ』)
 一瞬、たいした数字にはならないと思ってしまうが、実際に計算してみると、26回目で富士山の高さをはるかに超えてしまうのです。なんと、42回目には、地球と月の距離を超えてしまいます。
 「ティッピング・ポイント」という言葉があります。これは、小さな変化の積み重ねにより、すべてが一気に変化する「劇的な瞬間」のこと。先の例が示す通り、わずかな変化であったとしても、その連続は、やがて大きな結果へと結びつくのです。

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