2013年08月18日

あれでいいの?

 ロシア・モスクワで開かれている世界陸上も今日が最終日です。まだまだ世界の壁は厚いのですが、女子100メートルと200メートルの日本記録保持者・福島千里選手は滑るようにトラックを駆けています。走りを見ていた小学生から「あれでいいの?」と声が上がりました。彼女の個性的な走りに驚いたのです。
 指導する中村宏之監督の方針は“型にはめない”。人間はDNAも骨格も違う。だから、走るフォームも違って当然。選手に合ったものを引き出すのが指導者の力と語っています。練習内容もユニークです。例えば、冬にも脚を速く動かす。これは、速度を緩めて長い距離を走る、日本の冬季練習の常識を覆しました。今や寒さの厳しい北の大地からも、強い選手が育つ(『日本人が五輪100mの決勝に立つ日』日文新書)

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