2013年07月29日

失敗学

 人間は忘れっぽい動物です。防災対策を考える上でも、これは困った“人間の大法則”だ、と畑村洋太郎氏は語っています。氏によると、忘れっぽさには「三」という数字がカ ギになるらしい。「三日坊主」という言葉があるように、同じことを「三日」も繰り返していると、人間は飽きてしまうもの。被災の記憶も「三年」「三十年」 とたつうち、だんだん薄れ、「三百年」もすれば社会の中で、それは「なかったこと」になってしまうという(寺田寅彦『天災と国防』講談社学術文庫の解説か ら)
 畑村氏は「失敗学」の提唱で知られています。「失敗学」とは事故や失敗の事例を分析し、将来のために生かす学問です。失敗の責任を追及するだけでなく、皆が失敗の知識と教 訓を共有していく。それが創造的な社会を築く力になるからです。

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