2013年04月12日

名文には人間を鍛える力があります

 古にさかのぼれば、学ぶとは素読することでした。「読書百遍意自ら通ず」と言うように、口に出し、覚えるほどに読み込むなか、文章の深い意味へと理解が及ぶのです。福沢諭吉は若き日、古典の大著『春秋左氏伝』を11度も読み返し、面白い部分は暗記したという。
 名文には人間を鍛える力があります。しかも、人生の経験を重ねると、心に刻んだ一文は時に通途の解釈を超える。その人独自の指標として新しい輝きを放ちゆくのです。

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