2013年01月17日

最後の一人のため

 トーマス・フリードマンは、3度のピュリツァー賞に輝くジャーナリストです。昨年、米ニューヨーク・タイムズ紙に氏が寄稿した記事を紹介します。
 IT(情報技術)先進国インドを牽引するインド工科大学が、全学挙げて取り組んでいる新技術についての記事です。新技術の目標理念は「最後の一人のため」。取り組む分野は日本でも流行の「タブレット」と呼ばれる板状のコンピューターです。しかし価格は10分の1。さらに、政府の援助を使うと、1日100円程度で暮らす貧しい人々も、手にすることができるそうです。
 「最後の一人のため」とは「最も貧しい人のため」の意味です。さまざまな理由で、学校教育を受けられない子どもたちが、自宅で授業を受ける。貧しい商人も、平等に最新の経済情報を得る。「変化する歴史の響き」が聴こえる、とフリードマンは記しています。

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