2012年11月26日

恩送り

 「情けは人の為ならず」との言葉があります。”情けをかけても、結局、相手のためにならない”という解釈は、もちろん間違いです。本来は”人のために尽くせば、巡り巡って自分によい報いがある”との意味なのです。
 今では死語になっていますが、日本には「恩送り」という言葉がかつてありました。これは、受けた恩を、さらに別の人に送る。そうして”恩の連鎖”を広げ、温かい社会をつくろうという考え方です。恩を受けた人に報いるのは人の道。加えて、励まされた人が、人を励ませる人に成長することが、真の「報恩の道」でしょう。

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