2012年10月02日

エール

 「わたしの考えは、いつも前進するということです。もし神が人間の後退をお望みならば、人間の頭のうしろに目を一つだけおつけになっていたでしょう」――ビクトル・ユゴー作/榊原晃三訳『九十三年』の一節です。文豪ならではの巧みな着想にもとづく、人間へのエールです。
 経済評論家の勝間和代さんに『起きていることはすべて正しい』(ダイヤモンド社)と題する著作があります。タイトルは勝間さん自身の座右の銘から来ているそうです。現実を否定したり、こうだったらと夢想しても仕方がない。それより、起きていることから何を学び取り、どう行動するか。それが大切、という意味です。
 メンタル筋力(=心の力)を鍛えるには「うれしがりすぎない、悲しがりすぎない」こと――勝間さんは、そうも語っています。

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