2012年04月02日

情熱

 桜がやっと開花しました。春の日差しが心地よい季節です。公園でベンチに腰掛けていると、外気温が高くなくても、太陽熱でポカポカと体が温まってきます。
 ある物体から放たれた熱エネルギーは、他の物体に吸収されて、温度の上昇に使われるそうです。放射するエネルギーが大きいほど、受ける側も温度が高くなります。これは人の営みにも、あてはまるのではないでしょうか。情熱に燃える人の感化を受け、人や社会、時代が動いていきます。幕末の志士・坂本竜馬も、その一人です。江戸時代の「藩」という枠を脱して、「世界のなかの日本」を志向しました。そして、固定観念にとらわれず、大局を見すえ、対話に各地を駆け回りました。その情熱にひかれた志士たちは、対立を乗り越え、「維新」という大目的を成し遂げました。
 詩人ホイットマンは語っています。「情熱――それなくして、人間と呼べようか?」と。

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