2012年01月25日

言葉

 日本語学者の金田一秀穂氏が、講演会で「正しいのはどちらでしょう?」と質問しました。「アボガド」と「アボカド」。「T字路」と「丁字路」。「シュミレーション」と「シミュレーション」あなたはどちらが正しいと思いますか?
 正解はすべて後者で、全問正解は会場の1割にも満たなかったそうです。なんと、9割以上の人が間違った単語を覚えていたことになります。会場からの、驚きと笑いの中、金田一氏はこう言って安心させました。「大切なのは“正確な”言葉よりも、意図が正しく“伝わる”言葉です」と。

 「めし!」「フロ!」「寝る!」――オヤジ族の三大言葉です。これは、単語だけで伝えようとする「単語ことば」と言うそうです。確かに、意図は伝わることは伝わります。しかしそれは、奥さんの寛容と忍耐があればこそです。今、この「オヤジ族三大言葉」を使える家庭はどれだけあるのでしょうか?
 私たちの日ごろの会話も、聞き手が優しく意をくんでくれて成り立つことが、多々ありはしないでしょうか。例えば、「励まし」や「感謝」の言葉も、親しさに甘えてぞんざいになれば、返す笑顔の心の奥に、小さなわだかまりを残すかもしれません。


この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t75113