2011年12月24日

“未来の宝”

 日本の学校でもあるのでしょうか? 満点が20点のテスト。その最高点は「22点」――フランスの小学校では、あり得るケースだそうです。

 フランスでも模範解答、配点は、あらかじめ決められてはいますが、文章での解答形式が多く、子どもたちの答えは多種多様。模範解答を超える“想定外”の素晴らしい答えには、5点満点の設問にも、6点や7点が与えられる(田崎真也著『言葉にして伝える技術』祥伝社新書)そうです。

 その背景に見えるのは、子どもたちの持つ豊かな創造力。そして、それを抑えつけず、どんどん伸ばそうという教育哲学が感じられます。もちろん、集団教育の場に、一定の基準や規律は必要です。しかし、子どもたちを見る目まで“枠”にとらわれては、無限の可能性を開花させることはできません。

“未来の宝”に秘められた力は、大人の常識や経験では、はかり知れません。


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