2018年09月20日

「広島風お好み焼き」誕生の逸話

 原爆で焦土と化した広島。女性たちは、水に溶いた小麦粉と刻みネギを鉄板で焼いて売りました。店を構えると、子どもや夫の名前をのれんに掲げた。「いっちゃん」「大ちゃん」……。これは、生き別れの身内に所在を知らせるために――「広島風お好み焼き」誕生の逸話です。(那須正幹著『広島お好み焼物語』PHP研究所)
 この頃、産声を上げたのがプロ野球の「広島カープ」です。飢えた市民は、お好み焼きで空腹を満たし、弱小球団に復興の希望を託しました。いまや、常勝球団となり、今シーズン限りでの引退を表明した、被爆3世の新井貴浩選手は「今、野球ができる平和な時代に感謝します」と語っています。

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