2018年07月31日

大人にとってはささやかな一言でも

 大人にとってはささやかな一言でも、感受性豊かな子どもの心には敏感に響きます。感謝や期待、共感や信頼の言葉――中でも“励ましの言葉”がどれほど大切か知って見えますか。
 ある学校で行われた実験です。生徒たちの作文の余白に先生が助言を書き込む。その後、作文の出来とは無関係に、全体を二つに分ける。一方の作文には“コメントを書きました”とだけ記した付箋を、もう一方には“あなたならもっと作文が上手になると思うのでコメントを書きました。期待しています”との付箋を貼ったそうです。
 結果は、再提出の数に表れました。前者の生徒からは4割だったが、後者の生徒からは8割にも。また後者は前者に比べ、書き直した箇所が2倍ほどあったという。短い言葉であっても、子どもたちの意欲を引き出せることが示されたのです。(アンジェラ・ダックワース著、神崎朗子訳『やり抜く力』ダイヤモンド社)

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