2018年04月21日

分散型

 インターネットが出現した当初のシステムは、1台のホストコンピューターと多くの端末をつなぐ「集中型」でした。
 だが、それではホストが停止したらネットワーク全体が断絶してしまう。その対策として、個々のコンピューター同士を結ぶ技術が生まれました。これにより回線がどこかで切れても、他の回線を使ってネットワークが存続できるように。現在は、こうした「分散型」がシステムの主流になっています。
 実は雑草も、これに似た仕組みによって力強く生きています。一つの株元から茎を這わせて節をたくさんつくり、節ごとに根をおろす。そこからさらに上や横へ茎を張り巡らせ、大地に“ネットワーク”を形成する。抜いても抜いても生えてくるのはこのためで、親株がなくなっても生き残る戦略であるのです。(稲垣栄洋著『雑草は踏まれても諦めない』中公新書ラクレ)

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