2017年09月16日

渋沢栄一

 「日本の資本主義の父」といわれた渋沢栄一が残した言葉の一つに「何もせずに暮らすは一つの罪悪である」とあります。玄孫に当たる渋澤健氏は「事なかれ主義の生活で満足することは自分中心で、実は自分たちの生活が、いかに経済社会の活動で支えられているか、という視点が欠けています」と解釈しています(『渋沢栄一 100の金言』日経ビジネス人文庫)。
 渋沢栄一は自ら行動を起こそうとしない態度は、社会への忘恩に通じると手厳しい。人間は一人では生きられない。社会的生き物であり、周囲との良好な関係の中に、幸福を見いだす存在である。そのことを考えれば、恩を感じ、恩に報いることは、単なる道徳でなく、人間の実存、生の本質と深く関わっていることが分かります。

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