2017年07月25日

桃栗三年 柿八年 柚の大馬鹿 十八年

 「桃栗三年 柿八年 柚の大馬鹿 十八年」――これは、小説『二十四の瞳』の作者である壺井栄氏が生前、好んで色紙に書いた言葉です。
 モモ、クリ、カキに比べ、ユズは成長が遅いため、時に周囲から見下される、という意味。だが長い歳月をかけて実をつける姿は、下積み時代に耐える人の愚直さを思わせます。そこに氏は、いとおしさを覚えたそうです。

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