2016年08月16日

ミョウガ

 ミョウガは夏の旬の野菜です。独特の香りと風味で、和風料理の薬味として使われます。漢字で「茗荷」と書き、食べると忘れっぽくなるとの俗説がありますが、これは仏教説話に由来しています。
 釈尊の愚鈍な弟子の代表として、経典に登場する須梨槃特。彼は物覚えが悪く、自分の名前さえ覚えられない。そこで、名前を札に書き、いつも首からさげていました。
 彼が亡くなると、その墓から不思議な草が生えてきたそうです。食べると、墓の主のように物忘れをすると噂になりました。その草がミョウガ。須梨槃特が自分の名前を首からさげ、名を荷っていたことから「茗荷」の名が付いたそうです(稲垣栄洋著『徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか』東洋経済新報社)

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t118130