2015年07月24日

励まし

 鎌倉時代 日蓮大聖人は、遠方にいる病気の門下へのお手紙に、直接会って激励できないもどかしさを「歎かし歎かし」(創価学会版御書1017ページ)とつづられています。弟子への深き慈愛が胸に迫りますね。
 別の門下が伏せっているとの伝聞に接した際は、一度は人を使わせて確認しようとされました。しかし、そうすることで弟子を煩わせてしまうのではと気遣い、”本当に病気であれば便りがあろう”と踏みとどまられたそうです。そのときの心情を、「疎遠なふりをしながらも心配していた」(同1490ページ、通解)と。ようやく門下から手紙が届くと、喜ばれ、すぐに励ましの返事を送られています。
 大切な人への”やむにやまれぬ思い”は、時代が違っても変わりがありません。病と闘う友を真心込めて励ましたい。その際、見舞うタイミングがあることもわきまえたいものです。相手の身になり、友の心に安心と希望を届けましょう。

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