2015年05月15日

本の輝き

 日本の公共図書館発祥の地は、宮城県の仙 台だといわれています。仙台藩出身の青柳文蔵が、若いころから収集した蔵書約1万冊と、運営資金1000両を同藩に献上し、「青柳文庫」が創設されたことがルーツです。
 創価学会の池田名誉会長は、若き日より、わが子のように大切にしてきた書籍7万冊を、創価 大学に寄贈しました。その膨大な蔵書は、関係者の強い要望で「池田文庫」と命名され、同大の図書館に設置されています。中には、戦中、防空壕に入れ、空襲から守った 本があります。さらに、恩師の個人教授「戸田大学」でのテキストとなった経済学、法学などの学術書も・・・・活字の力を信じる人にとって、本はただの紙ではありません。師ともなり、友ともなるのです。すなわち「いのち」そのものなのです。
 古来、西洋では、図書館を〝魂の治療所〟と呼びました。人との出会いが人生を変えるように、良書にも人生 を変える力があります。その両方を味方にすれば、より深い人生を生きられます。革、紙、そして電子書籍の時代へ――媒体は変わっても、本の輝きが色あせることはないのです。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t108839