2017年10月30日
青年の特権
薩摩藩と長州藩の「薩長同盟」締結から、本年で151年になります。この同盟は江戸幕府を倒し、明治維新へと続く、近・現代史の転換点の一つと位置づけられています。
両藩は、「薩賊」「朝敵」と罵倒し合い、同盟締結の1年半前まで直接砲火を交えていました。犬猿の仲が手を結ぶ、極めて困難な交渉に臨んだのは、薩摩の西郷隆盛、長州の木戸孝允、仲介役の土佐・坂本龍馬ら、いずれも20代・30代の青年でした。
締結の直前、龍馬は書簡につづっています。「何の志ざしもなき所ニ ぐず〳〵して日を送ハ、実ニ大馬鹿ものなり」(宮地佐一郎『龍馬の手紙』講談社学術文庫)。前例やしがらみにとらわれず、高い志のために決断し、連帯を広げることができるのは、いつの世も青年の特権でしょう。
両藩は、「薩賊」「朝敵」と罵倒し合い、同盟締結の1年半前まで直接砲火を交えていました。犬猿の仲が手を結ぶ、極めて困難な交渉に臨んだのは、薩摩の西郷隆盛、長州の木戸孝允、仲介役の土佐・坂本龍馬ら、いずれも20代・30代の青年でした。
締結の直前、龍馬は書簡につづっています。「何の志ざしもなき所ニ ぐず〳〵して日を送ハ、実ニ大馬鹿ものなり」(宮地佐一郎『龍馬の手紙』講談社学術文庫)。前例やしがらみにとらわれず、高い志のために決断し、連帯を広げることができるのは、いつの世も青年の特権でしょう。