2017年01月30日
平和を愛する精神風土
沖縄では「ンマハラセー」(琉球競馬)が70年ぶりに復活し、話題を呼んでいます。琉球競馬は速さではなく、走りの美しさを競うという独特の競馬で、約500年前の琉球王朝時代に士族の娯楽として始まり、後に農民の間にも広がりました。
小柄で温順な性質をもっているという沖縄の在来馬。当時は、人や荷物をスムーズに運ぶため、馬上を揺らさず走る実用性が重宝されていたという。「人も馬も着飾り、優雅に走りを楽しむというのが、争いごとを好まない琉球の精神性を象徴しているように思う」と、復活に携わった関係者は語っています。
沖縄のことわざに「意地ぬ出じらぁ手引き、手ぬ出じらぁ意地引き」とあります。「意地(怒り)が出たら手を引け、手が出そうになったら意地を引け」との意です。自制心を培い、平和を愛する精神風土を築いてきた先人たちの教えは、人間性だけでなく娯楽にまで、その影響を与えたとみえます。
小柄で温順な性質をもっているという沖縄の在来馬。当時は、人や荷物をスムーズに運ぶため、馬上を揺らさず走る実用性が重宝されていたという。「人も馬も着飾り、優雅に走りを楽しむというのが、争いごとを好まない琉球の精神性を象徴しているように思う」と、復活に携わった関係者は語っています。
沖縄のことわざに「意地ぬ出じらぁ手引き、手ぬ出じらぁ意地引き」とあります。「意地(怒り)が出たら手を引け、手が出そうになったら意地を引け」との意です。自制心を培い、平和を愛する精神風土を築いてきた先人たちの教えは、人間性だけでなく娯楽にまで、その影響を与えたとみえます。