2017年01月04日

日記

 「初日記 書くたのしさに 炭をつぐ」(『俳句歳時記』)。初春を迎え、新しい日記帳に記す喜びを詠んだ句です。「日記帳」が輸入されたのは約156年前、遣欧使節としてパリを訪れた福沢諭吉が購入し、持ち帰ったといわれています。
 その後、人々に広がりました。トルストイが日記を始めたのは18歳。72歳の日記には「私の生涯の幸福な時期は、私がすべての生活を人々への奉仕に捧げた時であった」(中村融訳)と。日記は自己の修養の手段であったのです。  

Posted by mc1460 at 11:40Comments(0)TrackBack(0)つぶやき