2016年01月30日

この年は日清戦争の年

 都心を横断するJR中央・総武線に信濃町駅が誕生したのは1894年(明治27年)の事です。その背景には、兵隊や軍事物資の速やかな輸送という軍からの要請もありました。そう、この年は日清戦争の年であるのです。
 時は移り、信濃町駅付近には現在、建て替えが決まっている国立競技場や明治神宮外苑、慶応病院などがありますが、当時は青山練兵場など軍の施設が広がっていました。兵士輸送の軍用引き込み線も延びていました。その痕跡は今日も残っています。いわば〝戦跡〟である。
 写真家の安島太佳由氏は、国内外の戦跡写真を撮り続け、「戦争の悲惨さ、おろかさ、おそろしさ」を実感してほしいと、若い世代に訴えている(『平和を考える 戦争遺産図鑑』岩崎書店) 2020年、東京五輪の時には、戦後75年の夏を迎えます。街は変貌を遂げても、平和を求める人間の心は絶対に変わってはならないと願うものです。  

Posted by mc1460 at 11:58Comments(0)TrackBack(0)つぶやき