2015年05月19日

できる備え

 学校や職場で経験する防災訓練。大事と知りつつも、〝面倒だな〟という気持ちがどこかにありませんか。
 だが、実際に重大な命の危険にあうと、危険 回避の行動がとれないのが普通といいます。事態を過小評価し、「自分だけは大丈夫」と思い込む。そこにとどまろうとしたり、ふだんよりも緩慢な動きになるそうです。
「9・11」テロ直後の超高層ビルでも、同様の状態が起きたそうです。しかしある会社では、警備責任者が抜き打 ちの避難訓練を頻繁に行い、だらだらと非常階段を下りる社員を叱り飛ばしていた。おかげで、テロにあった社員たちは「魔法をかけたよう」に迅速に避難し、 ほとんどが助かりました(A・リプリー著『生き残る判断 生き残れない行動』岡真知子訳、光文社)
 ここから学べる教訓が二つあります。一つは、心が強いストレス を受ける緊急事態に素早く動くには、日ごろから繰り返し、訓練する以外にないこと。もう一つは、確固とした考えと、それを断行する勇気を持つ人間が一人いれば、多くの人が救われるという事実です。
 できる備えは、「いつか」でなく「今」から、「誰か」でなく「自分」から始めたいものです。  

Posted by mc1460 at 11:40Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2015年05月19日

できる備え

 学校や職場で経験する防災訓練。大事と知りつつも、〝面倒だな〟という気持ちがどこかにありませんか。
 だが、実際に重大な命の危険にあうと、危険 回避の行動がとれないのが普通といいます。事態を過小評価し、「自分だけは大丈夫」と思い込む。そこにとどまろうとしたり、ふだんよりも緩慢な動きになるそうです。
「9・11」テロ直後の超高層ビルでも、同様の状態が起きたそうです。しかしある会社では、警備責任者が抜き打 ちの避難訓練を頻繁に行い、だらだらと非常階段を下りる社員を叱り飛ばしていた。おかげで、テロにあった社員たちは「魔法をかけたよう」に迅速に避難し、 ほとんどが助かりました(A・リプリー著『生き残る判断 生き残れない行動』岡真知子訳、光文社)
 ここから学べる教訓が二つあります。一つは、心が強いストレス を受ける緊急事態に素早く動くには、日ごろから繰り返し、訓練する以外にないこと。もう一つは、確固とした考えと、それを断行する勇気を持つ人間が一人いれば、多くの人が救われるという事実です。
 できる備えは、「いつか」でなく「今」から、「誰か」でなく「自分」から始めたいものです。  

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