2015年02月27日

新たな“難敵

 脊椎動物が陸上に進出したのは約4億年前の事です。その理由は今日も研究の途上ですが、呼吸で酸素を得るには、水中よりも大気中が、はるかに有利なことは確かです。
 水が含む酸素の最大量は、同じ体積の空気に比べて約30分の1しかありません。しかも水は大気に比べて重く、魚がえらに新鮮な水を送り込むには、大変な労力を要します(岩堀修明著『図解・内臓の進化』講談社)
 だが半面、魚のえらは限られた酸素を最大限に取り込む機能を発達させた。その能力は陸上動物の肺を上回るという。一方、陸に上がった脊椎動物は、乾燥や重力という新たな“難敵”と戦うことで、進化していったのです。  

Posted by mc1460 at 11:34Comments(0)TrackBack(0)つぶやき