2015年02月14日
柱を支える土台石
創価学会の戸田城聖第2代会長は生前、大衆作家・山本周五郎の作品を愛読していました。池田名誉会長も、たびたび、味わい深い彼の箴言を青年たちに贈っています。きょう2月14日は彼の祥月命日。没後48年に当たります(1967年逝去) 短編集『小説 日本婦道記』は、昭和18年上期の直木賞に推されながら、受賞を固辞した作品です。収録作「松の花」は、紀州徳川家の年寄役が、妻の死後、それまで気付かなかった”内助の功”を思い知り、深い感慨を覚えるという物語です。
藩の記録として女性の伝記編さんを担う主人公が、最後に、こうつぶやきました。「世間にはもっとおおくの頌むべき婦人たちがいる、その人々は誰にも知られず、それとかたちに遺ることもしないが、柱を支える土台石のように、いつも蔭にかくれて終ることのない努力に生涯をささげている」と。
藩の記録として女性の伝記編さんを担う主人公が、最後に、こうつぶやきました。「世間にはもっとおおくの頌むべき婦人たちがいる、その人々は誰にも知られず、それとかたちに遺ることもしないが、柱を支える土台石のように、いつも蔭にかくれて終ることのない努力に生涯をささげている」と。