2011年11月03日

地上の天宮 北京・故宮博物院展

 「文化の日」です。28年前「東京富士美術館」が八王子市に開館しました。http://www.fujibi.or.jp/

 今、九州・福岡で「日中国交正常化40周年記念 ・ 地上の天宮 北京・故宮博物院展」が同美術館の企画で開かれています。この展覧会は当初、東京からスタートの予定でしたが、東日本大震災のため東京展は明年に順延されました。
 しかし、これまで「北海道」「兵庫」そして現在の「福岡」で開催。来る12月9日からは「愛知」で開かれます。愛知での会場は名古屋・栄にある「松坂屋美術館」です。明年の1月22日まで開催されます。

 古代ローマの公衆浴場には、素晴らしい美術品が数多く飾ってあったそうです。あるとき、皇帝が、気に入った彫像を皇宮に移動させました。“どうせ庶民には、この傑作は理解できないだろう”――と。
 すると、どうだろう? 入浴客の猛抗議が殺到しました。皇帝は彫像を元の場所に戻さざるを得なくなったという。
 美術品と日常生活が深く結びついているイタリアらしいエピソードです。この逸話は作家の塩野七生さんが『ローマ人の物語』で紹介しています。
 芸術は「単なる装飾品」でもなければ「金持ちの贅沢品」でもありません。万人に開かれたものでなければならない。そもそも美術館の誕生自体、特権階級の独占物であった美術品を、革命を起こしてまで万人が楽しめるようにした、民主主義闘争の賜であるからです。

 日本は古来から中国から恩恵を受けています。12月9日が楽しみです。


  

Posted by mc1460 at 15:08Comments(0)TrackBack(0)つぶやき